Jan 06, 2011

おねだりするときのポイント

誰かにおねだりをすると、いくつかのポイントがあります。そのうちの一つは、先にわざと無理難題締めて、次のには本当にお願いしたいことをおねだりすることです。これは、人間の心理を利用した戦略です。人間は仕事を断ることの罪悪感を感じます。つまり、無理な込んでも拒絶しまうと、申し訳ないという気持ちが出てくるでしょう。そこで次の相手が承諾することができる程度のおねだりをすると、先ほどの罪悪感もあって、せがんで成功やすくなるということです。難易度の高いものを提示し、本名の難易度を低く見せることです。
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 ASUSTeK Computer(ASUS)が2011年3月19日に発売した「Eee Slate EP121」は、12型ワイド液晶ディスプレイ搭載のタブレットPCだ。

【拡大画像や他の画像、テスト結果のグラフ】

 タブレットと聞くと、最近ではiPadやAndroid搭載機を思い浮かべるかもしれないが、EP121は64ビット版のWindows 7 Home Premiumをプリインストールしている。

 キーボードを搭載しないピュアタブレット型(最近では“スレート”と呼ばれることも多い)のボディに、指でのマルチタッチとスタイラスペンでの入力に対応した広視野角な12型ワイド液晶、超低電圧版(ULV)のCore i5やSSDを搭載し、専用キャリングケース、Bluetoothキーボードまで標準添付するなど、Windows 7をタブレットPCで快適に使えるよう工夫を凝らした1台だ。

●A4サイズのスリムで洗練されたボディ

 1280×800ドット表示(アスペクト比16:10)の12型ワイド液晶ディスプレイ搭載したボディは、サイズが312(幅)×207(高さ)×16(厚さ)ミリ、重量が約1.1キロとなっている。実測での重量は1.165キロとほぼ公称値通りだった。A4サイズよりもわずかに大きい程度で、12型ワイド液晶を備えた薄型モバイルノートPCのフットプリントとだいたい同じだ。

 ちなみに、アップルの初代「iPad」は1024×768ドット表示(アスペクト比4:3)の9.7型液晶ディスプレイを搭載し、本体サイズが189.7(幅)×242.8(高さ)×13.4(厚さ)ミリ、重量が約680グラム(WiFiモデルの場合)で、これに比べるとEP121はふた回りほど大きい。

 ボディのデザインは、表面の液晶周囲をブラック、裏面をホワイトで塗り分け、側面をシルバーで縁取りしたシンプルな仕上がりだ。裏面にはカバーやネジ穴がなく、すっきりと美しくまとまっている。また、裏面に立体的なテクスチャが施されており、ベトつかないサラッとした手触りが心地よい。シャシーはきっちりとタイトに組まれており、剛性感が高い点も好印象だ。

 容量34ワットアワーのリチウムポリマーバッテリー(4セル)を内蔵し、公称値で3.5時間の駆動が可能だ。バッテリー駆動時間は昨今のタブレットデバイスとしては少々短い印象だが、このサイズにタッチパネル付き12型ワイド液晶や超低電圧版Core i5、Windows 7を搭載した構成なので仕方がないところだ。

 なお、付属のACアダプタは実測でサイズが56(幅)×117(奥行き)×17(高さ)ミリ、重量が253グラムと、スリムで軽量な点は携帯を考えた場合にありがたい。ACアダプタには給電用のUSBポートも1基備えている。

●タブレットPCとして必要十分な拡張性

 タブレットデバイスなので、どの状態を正面と見るかはあいまいなところだが、画面を正面に見て液晶上部のWebカメラ(200万画素)が上にくる横位置が基本的なスタイルといえる。この状態では画面の右側にボタン(ホームボタン)が位置し、これを押すことでフリップ3Dによるウィンドウの切り替え(Windows+Tab)が可能だ。ボタンを長押しすると、Ctrl+Alt+Delの動作となる。

 端子類は向かって左側面にまとめられている。左側面には、上からバッテリーのインジケータ、ACアダプタ接続用のDC入力、音量調整スイッチ、内蔵マイク、mini HDMI出力、ヘッドフォン/マイク兼用端子、USB 2.0、強制シャットダウンスイッチ、USB 2.0、SDメモリーカードスロット(SDHC/SDXC/MMC対応)が並ぶ。2基のUSBポートにはカバーが付いており、デザインの美しさや防じんへの配慮が見られる。両側面の一番下には細長い穴があるが、ここにはステレオスピーカーを内蔵している。

 天面は向かって左側から、電源スイッチ、ソフトウェアキーボードスイッチ(表示/非表示)、画面回転ロックスイッチ(自動回転機能のロック/アンロック)があり、向かって右端にスタイラスペンを収納している。カバーを開くと、スタイラスペンの端が少し飛び出すようになっており、出し入れしやすい。

 一方、右側面や底面には何も用意されていないので、そちらのほうを持てば、ボタンなどを押すたびに手を離したり、持ち替える必要はない。

 通信機能はIEEE802.11b/g/n準拠の無線LANとBluetooth 3.0に標準対応している。欲をいえばキリがないが、タブレットデバイスとしては充実した拡張端子を備えており、Windows 7を利用するうえでも必要十分なインタフェースを備えているといえる。

 ただ、細かいことだが、USBポートのカバーが固くて開けにくいこと、ACアダプタを接続するDC入力端子が細く、見た目に頼りない点が少し気になった。

●高機能なキャリングケースとBluetoothキーボードを付属

 パッケージには、皮製の専用キャリングケース(Eee Slate Folio)と、Bluetooth接続のキーボードが付属している(マウスは付属しない)。

 キャリングケースはシステム手帳タイプで、EP121専用のためにピッタリと収まり、本体周囲の端子類も隠さない工夫がされている。多少厚みは増すが、手に持ったときのホールド性はよく、持ちやすい。ただ、ケースに本体をセットした状態での重さは実測値で1.55キロとなるので、手で持って使うのは疲れる。ケースにはスタンド機能もあり、2段階に高さを変えられる横置き設置と縦置き設置が行えるのは便利だ。

 Bluetoothキーボードは中央部のキーを大きめにとり、曲線的にキーを配置したコンフォートカーブキー配列を採用している。マイクロソフトが販売しているキーボード「Microsoft Bluetooth Mobile Keyboard 6000」からテンキーユニットを省いたもので、厚さ13ミリとスリムボディだ。Bluetooth接続なのでUSBポートなどを使用しない点はよいが、OSが起動するまで使えない点には注意したい。

●タブレットとしてはハイスペック寄りの構成

 基本システムは、インテルのモバイル向けCore i5を採用しているのがポイント。Sandy Bridgeこと第2世代Core iによるHurom Riverプラットフォームではなく、1世代前となるArrandaleのCore iを用いたCalpellaプラットフォームだが、iPadやAndroidタブレットを大幅に上回る性能を備えるのはもちろん、Atom搭載機が目立つWindowsピュアタブレットPCの中でもハイスペックな仕上がりだ。

 CPUは超低電圧版Core i5-470UM(1.33GHz)を採用する。デュアルコアCPUだが、Hyper-Threadingへの対応により、4スレッドの同時実行が可能。Turbo Boostもサポートし、最大1.83GHzで動作する。TDP(熱設計電力)は18ワットだ。

 Core i5-470UMは、グラフィックスコアとしてIntel HD Graphicsを統合している。3D描画性能はあまり高くないが、MPEG-2やVC-1、MPEG-4 AVC/H.264のハードウェアデコードを含むHD動画再生支援機能の搭載により、Blu-ray DiscタイトルやYouTube、ニコニコ動画などの映像コンテンツを低いCPU負荷で快適に視聴できる。

 データストレージに64GバイトのSSDを標準で採用している点も特筆できる。SSDはデータアクセスの際にHDDのような機械動作がないため、一般にランダムアクセスに優れており、OSやアプリケーションの起動、操作の反応が速く、静音性にも優れている。動作中に衝撃や振動が加わってもクラッシュの心配が少ないことはモバイルデバイスとして有利だ。

 チップセットはIntel HM55 Express、メモリは4Gバイト(PC3-6400 SO-DIMM)を搭載している。ボディ内部を確認できるようなカバーなどはなく、メモリやSSDへ簡単にアクセスする方法は用意されていない。

 OSには64ビット版のWindows 7 Home Premiumをプリインストールしている。付属ソフトはシンプルな構成だが、ペイントツールの「ArtRage 3.0 Studio」や電子書籍ストアのBookLive!と連動したリーダーソフト「BookLive! Reader」といったタブレット向けのタイトルが含まれている。

●マルチタッチ+ペン入力も可能な広視野角ディスプレイ

 液晶ディスプレイのサイズは12.1型ワイド、画面の表示解像度は1280×800ドットに対応している。白色LEDバックライトを内蔵し、液晶パネルはIPS(In Plane Switching)系のFFS(Fringe Field Switching)方式による広視野角パネルを採用している。実際にも視野角の広さは感じられ、持つ角度が変わっても見やすかった。輝度も十分高く、鮮やかな表示だ。表面は光沢仕上げのため、画面が点灯していないときや暗い色を表示させているときなどは、映り込みが目立つ。

 画面表示は内蔵センサーによる自動回転機能に対応しており、本体の向きを変えれば、自動的に画面表示方向も切り替わる。回転を検出した後にブラックアウトして切り替わるので、合わせて2?3秒のラグがあるが、ストレスを感じるほどではない。誤検出を防ぐためのロックスイッチも電源ボタンの脇に用意されている。

 タッチパネル部にはワコムの「Wacom Feel IT Technologies」を採用。静電容量方式と電磁誘導方式のデジタイザを搭載しており、2本指によるマルチタッチでもスタイラスペンのタッチでも操作が可能だ。スタイラスペンによる入力は、筆圧検知にも対応している。ペイントソフトのArtRage 3.0 Studioがプリインストールされており、ペンを使っての描画操作が買ってすぐ体験できるのが楽しい。

 標準では指でのタッチ操作がしやすいようになっており、文字の大きさが「中」に設定されている(Windows 7標準では「小」)。この状態であれば、ウインドウの最小化や閉じるなどのボタンも小さすぎることなく、指での操作にほとんど支障がない。

 Core i5やSSDを搭載しているためか操作のレスポンスもよく、使い勝手はとてもよいと感じた。AtomベースのタブレットPCで感じるようなもどかしさは一切ない。筆圧検知については、専用の液晶ペンタブレットほど高精度な描画操作や反応は望めないが、ちょっとしたイラストを描く程度なら十分使えるだろう。

●各種ベンチマークテストでEP121の実力診断

 それでは、PC USERで定番の各種ベンチマークテスト(※)を実施していこう。

※http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1104/18/news044_4.html

 まず、SSDのパフォーマンスからチェックしたい。EP121に内蔵されたSanDiskのP4はあまり市場に出回っていないNetbook向けの廉価モデルだ。CrystalDiskMark(1000Mバイト)の結果を見ると、シーケンシャルリードは134.3Mバイト/秒と3.5インチHDD並だが、シーケンシャルライトは38.98Mバイト/秒と2.5インチHDDと比べてもかなり遅い。ただ、4Kバイトのランダムアクセスはリード/ライトともに高速で、特に4Kバイトのランダムリードは一般的な2.5ンチHDDの10?20倍くらいの速さはある。実際に体感でもHDDよりも明らかにレスポンスがよいことは感じられる。

 Windowsエクスペリエンスインデックスのスコアについては、CPU内蔵のグラフィックスコア(Intel HD Graphics)を使っているため、グラフィックスのスコアが少し低いものの、CPUとメモリのサブスコアはともに5.5と、Windows 7を快適に使えることを示している。ストレージの性能を評価するプライマリハードディスクのサブスコアは5.9と、3.5インチの7200rpm HDDに匹敵するスコアだ。

 PCMark05やPCMark VantageといったPCの基本性能を調べるテストのスコアも、グラフィックス関連の項目はCPU内蔵グラフィックスなりのスコアだが、全体的にはおおむね優秀だ。PCMark VantageのスコアなどはSSDの効果もあって、一般的なCULVノートPCより1?2ランク上の性能があるといえる。3D描画性能は高くなく、カジュアル系のタイトルが遊べる程度にとどまる。

 バッテリー駆動時間のテストは、BBench 1.01(海人氏作)で行った。無線LANで常時接続し、設定は「60秒間隔でのWeb巡回(10サイト)」と「10秒間隔でのキーストローク」だ。Windows 7の電源プランは「バランス(ディスプレイの輝度40%)」、WebブラウザはInternet Explorer 8(32ビット)を指定している。

 結果は3時15分経過後に休止状態へ移行した(バッテリー残量は9%)。iPadなどWindows以外のタブレットのイメージが強いと少々物足りなさはあるが、同等スペックのノートPCのことを考えると妥当なところだろう。

 静音性はかなり優秀で、アイドル?低負荷時であれば、ファンノイズはほとんど分からない。高負荷時でも少し音がするという程度だ。発熱についても通常の利用時では特に熱くなるようなことはなく、長時間使っていても排気口付近がじんわりと温かくなる程度だった。もちろん、付属のキャリングケースを付ければ、発熱は感じない。

●Windows 7タブレットとして、本命といえるほどの完成度

 EP121の直販価格は9万9800円だ。iPadなどのタブレットデバイス同様、ビューワーとして優秀なだけでなく、Windows用の豊富なアプリケーション資産がそのまま利用でき、キーボードやマウスも使えるので、別途PCがなくても実用的に運用できる。筆圧検知に対応したデジタイザ機能もあり、クリエイティブな用途での導入も期待できるだろう。

 バッテリー駆動時間は長くないものの、基本性能、液晶とタッチパネルの品質、使い勝手、どれもレベルが高く、完成度は非常に高い。専用ケース、Bluetoothキーボードなど必要なものが一式そろっているのもありがたい。タブレットデバイスとしては高価に思えるかもしれないが、こうした付属品込みのパッケージを考えると、コストパフォーマンスは良好といえるのではないだろうか。

 Windows 7搭載のタブレットPCということで、ターゲットユーザーはある程度限られると思われるが、キーボード搭載のコンバーチブル型タブレットPCを含めてもこれほどの完成度を持つ製品はなかなかないだけに、Windowsを快適に使えるタブレットPCが欲しいユーザーにとって貴重な存在だ。【鈴木雅暢(撮影:矢野渉)】


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